こんにちは、広報の佐藤です。
先月の22日にここ長崎でも春一番が吹いたというニュースがありました。
もう春がそこまで近づいてますね。
その先月あたりからずっと長崎では強い風と共に時化(シケ)が続いております。。
こんなに風が強いと心配になるのが軍艦島の建物ですね。
先月上陸ツアーが再開した軍艦島に真っ先に行ってきたとき
写真を撮ったのを確認してみると、、
以前よりも明らかに崩れて変化が見られるところがいくつかありました。
第一見学所より、端島小中学校の最上階
2016年5月↓
2020年3月↓
右側の支柱が完全に崩れてしまいました
第三見学所より、30号棟いちばん右上 窓の梁(はり)
2016年5月↓
2020年3月↓
梁の下部が崩落しています!
この日も上陸してこれらの建物を間近に見たツアーのお客様に言われたのが、
「これは閉山の時かその後に、誰かが壊したんですか?」
そしてよく外国人のお客様に聞かれるのが、
「ここでは戦争があったのか?」
いえいえ、だれも建物を壊してなんかいませんし
爆撃も受けておりません。
1974年に閉山して人々が島を去ったあと、
それまでの台風による被害や、海からの大波による崩壊によるものです。
軍艦島の建物は間違いなく、少しづつ崩れています。
おそらく元島民の方にしてみれば、自分たちが暮らした場所が崩れる様は
心が痛む光景だと思います。
また何もせず自然に任せてほしい。という声もあります。
軍艦島コンシェルジュツアーでは島の歴史や人々の生活を紹介し、
尚且つ、この様な建物の変化もお伝えして、
今後の軍艦島建物保存計画のお役にたてればと考えております。
また、一人でも多くのお客様に
「軍艦島を倒壊から守っていかないと!」
という思いを感じていただければと思います。
また建物にもし変化が現れた時にはここでお伝えできればと。
それでは明日もご安全に!
佐藤でした。